夏のプログラミング自主勉強会

台風15号の直撃により公共交通機関がマヒした月曜日と翌火曜日に、学科1年次生有志を対象としたプログラミング勉強会を開催しました。

この勉強会は、もともとは6月に行った1年次生向けオムニバス講義に端を発します。ソフトウェアデザインスタジオの担当回後、ある学生から「夏季休暇中にプログラミングを勉強したいので、やり方を教えて下さい」というメールが届いたので、その前向きな姿勢に気を良くした向井から開催を持ちかけました。その周辺学生にも伝えてもらい、結果的に当日は5名もの学生が集まりました。夏季休暇という自由な時間の中、さらには台風直後に5名も集うとは、私の学生時代と照らし合わせるとツワモノ揃いです。

勉強会は「基礎はおろそかでも良いから一通り体験する」をコンセプトに進めました。具体的にはUnity C#を扱いながらセミコロンや中括弧の意味などはほぼ説明せず、変数と条件分岐、あとはUnityAPIの一部だけ軽く説明&例示したら、あとは何か作品を完成させてもらうという無茶振りで進めました。つまり、うろ覚えで構わないので自分の手でスクリプトを書きましょう(≒修正やデバッグは向井に任せる)というスタンスです。普段の講義ではしっかりと基礎に取り組んだ上で自由演習に臨んでもらいますが、それとは真逆のスタンスを取ってみました。このあたりの意図を参加者達もうまく汲み取ってくれたようで、ラフなコードを散らしながら作品を形にしていきました。こうした進め方は、もしかしたらアート学科の性分に合っているのかもしれませんね。いずれの作品も画的に面白い仕上がりになってました。

問い合わせがあった当初は、オススメの書籍やwebサイトを紹介して済ませようかとも思いましたが、時間を割いて開催してみて良かったです。前のめりな学生達に教えるのは楽しいですし、後期からの講義の良いリハーサルにもなりました。また、最初のとっかかりだけ直接教えてもらうという、教員の効果的な使い方をよくわかっている学生達ですね。これを機会に彼女らがスムーズに関連講義に臨んでくれたら(できれば趣味でプログラミングをやるようになれば)嬉しいです。来年の夏といわず、機会があればまた催しましょう。

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